第1話(1/12)
 東京の空の下には、地方を飛び出して上京してきたたくさんの若者がさまよっている。ある者は学び、ある者は働き、またある者は恋をして。彼らの目的はいったい何? それぞれの地方からやってきた6人の若者たちのさりげない日常を通して、彼らが「今生きている」という実感を手にしていくまでの青春を描く、日本版「アメリカン・グラフィティ」。 

下町の板金工場「戸田鉄工」で働いている矢部鉄哉(長瀬智也)と松本壮太(金子賢)、ともに20歳の青年だ。田舎から出てきて、工場の2階で下宿している。彼らの毎日は仕事とナンバの2本立てで成り立っている。そんな2人の次なるイベントは1月15日、成人式。成人式に行けば着物姿の女の子が入れ食い状懸だ! この日のためにスーツも新調した。上下紫色のド派手在スーツ。これで女が落ちないわけがない。気合い十分、スクーターに飛び乗った2人は式場めざしていざ出陣! 

会場に一乗り込んだ2人は、さっそく片っ端から女の子に声をかけてみる。ところが、これがどうも調子が悪い。ほとんどの女の子が2人のかっこうを見ただけで素通りしてしまうのだ。唯一、会話らしい会話になったのが江崎まゆみ(中谷美紀)と池内莱々子(菅野美穂)の2人組。鉄哉が誤ってまゆみの振袖を踏みつけて破ったため、弁償するしないでモメてしまったのだ。プンプン怒って去っていく2人。逆に壮太はこれ幸いと2人を追いかけ、口八丁手八丁でアプ□−チを開始。しかし、調子に乗れぱ乗るほど相手の機嫌を損ねるばかり・・・。まゆみは短大生だと嘘をついていたが鉄哉たちがネイルサロンのことをバカにしたため、つい自分たちがネイルサロンで働いていることをしゃべってしまう。怒ったまゆみは帰ってしまった。

菜々子がダブルブッキングをしてしまった。店長が断ろうとしているところへ、まゆみが割り込み客を上手くさばく。面目を潰された店長はまゆみに注意をする。まゆみは自分の正当性を主張しようとするが聞き入れられるはずもなかった・・・。

鉄哉がスクーターで帰宅途中、若者に襲われた中年男性を見かける。親切心から声をかけたが男は鉄哉が犯人だと勘違い。そこへ警官が通りかかり職務質問を受ける。身の潔白を証明しようと服を脱ぎだす鉄哉。そこへ偶然通りかかったまゆみと菜々子が事情を説明し、とりあえず釈放されたが鉄哉への疑いは晴れていないようだ。

2人を月島食堂に誘った鉄哉は、まだ怒りがおさまらない。自分は疑いを持たれてしまうような人間だと吐き捨てる鉄哉。グラスを地面に叩きつけ店を飛び出してしまう。落ち込む鉄哉に壮太が声をかける。壮太は自分が今の境遇から脱出できず同じ工場で働く古賀のように老いてしまうのがこわいと打ち明ける。








月9のドラマは、"幻想的"で真実味に欠けたものという印象が強かったんだけど、「DAYS」は"地味&リアル"に描こうという意志を感じました。個人的にはこういうの好きです。
冒頭、「今時あんな女子高生(中谷美紀)は、いねーよ」と一人ツッコミをいれたりオールディーズの連発に辟易したものの、全体的には「竜馬におまかせ」「翼をください!」の時のような"寒さ"を感じませんでした(笑)。(長瀬くんが「DXD」的なキャラだったりしたら・・・と勝手に心配していたのですが、97年アカデミー新人賞の金子くんにお調子者キャラを任せるあたりは"月9"スタッフよく分かってらっしゃる。長瀬くんはしゃべりすぎると存在感がなくなっちゃうもんね。)キャラクター付けはうまくいってるような感じだったので問題ないような気がします。"地味&リアル"な分、好き嫌いがはっきり分かれそうですが、「ビーチボーイズ」「ラブジェネ」の時のように40代以上の人が食いついてくれれはそこそこ数字はとれるんじゃないかと思いますが・・・。

菅野のキャラは、個人的には"想像していたよりも明るめ"だったので好きです。「あ"ー」が今でも耳に残ってる(笑)。


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