マネージャーによると、彼女は一時期やたらとマニキュアに凝っていたらしい。「一人で塗っては、”きれいでしよ?”なんて言ってました。ストレス解消 になるとか……」。
彼女が芸能界に入って来たきっかけは、軽い気持ちでオーディションに応募したら合格してしまったこと。しかし、「あまりドラマも見ない人だったし、映画もそんなに好きなほうではなかったんです。歌番組とかは人並みに見てたような気がするんですけど」
でも、超ハードな仕事のスケジュールにもめげず、「これだけ出来るってことで、まだこの仕事が好きなんだろうなあと、確認したりしてます。ドラマのお仕事とかやってると、気を張っているからだと思うんですけど、なんか体調がいいような気になってしまうんですよね。この間お正月休みをもらって気が抜けたら、体調を崩しちゃいました」
撮影は、深夜1時半にまで及んだ。
「DAYS」放映開始の日。で、番組の宣伝のために、朝6時にお台場のフジテレビに入って、まずは「めざましテレビ」に出演。その後、渋谷のスタジオに入り、「DAYS」の撮影の合間に、またワイドショーに出演。この日の撮影は、深夜3時までかかり、帰宅したのは4時だった。
「現場にこういう元気な命があると、空気が変わりますね。ハリウッドの役者さんが、現場に犬を連れて来たりするって言いますけど、リフレッシュされる という意味で、かけがえのない存在なのかなあって思ったりしますね」
そしてあいた時間には、NHK内の本屋へ。バラバラとファッション誌を眺めて (右上の写真)、TV情報誌を買う。
ちなみに彼女の趣味は、お買い物。ひたすら洋服を買う。「買い物をストレス解消にしちゃったりするからいけないんでしようね。買ってる最中は楽し いんですけど、家に帰ってから荷物をほどいてる時に、”なんでこんなに買っちゃったんだろう。お金つかい過ぎちやつたなあ”と思って落ち込んじやつた りするんです」
実は、早朝から探夜まで、連日ハードなスケジュールが続いている中で、この日の午前中はたまたま時間があいていたので、渋谷の西武百貨店のバーゲン初日にしつかり顔を出して釆たのだという。
「さすがに今日は自分でもスゴイなあと思っちやいました。お休みを項いた時には、ちやんと休めって、ね」
前身の「青年の主張」から40年以上も続いているこの番組だが、今年も全国の15歳から25歳までの若者たちから2000通以上のメッセージが届いたという。その中から選ばれた12人がステージに立つ。トイレの企画会社を設立した女性、ダム開発で沈み行く郷里の村を絵に描き続ける高校生、農作業が体験出来る民宿を作りたいという女の子…。個性的な面々が揃った(右下の写真)。
「なんか、面白いですねぇ。みんな私と同じくらいの歳の人たちで、同じ時間を過ごしてきたんですけど、見てきたものが、まつたく違うわけで…」
「自分をしっかり持つこと」。これは、昨年、写真集「NUDITY」の発売をめぐる一連の騒動を体験して、披女が痛切に感じたことだという。
「私はこれまでマスメディアの側に立つ人間としてお仕事を頂いてきたんですけど、マスメディアの持つ影響力の大きさを知らずにいたんです。自分にとって”撮影"は有機質でも、”発売"は儀式的で無機質なものだったんですが、まわりの方のリアクションが、ホントに…。自分がどう思っているのか、ち ゃんと伝えたいと思ったんです。感情的にぶつけるだけじゃなくて、言葉をしっかりと選んで。そうしているつもりだったんだけど、見る人によっては”後悔 の色が隠せなかった”とか。ファンの方々の反応は賛否両論でした。ただ自分からファンの人の ”こうあってほしい”、そういう偶像に合わせていってはいけないんだなとも思いました。絶対に自分をしっかり持って、振り回されてはいけない」
で、そんな彼女が成人の日を迎えて何を思っているのか。「何も意識は変わらないんです。20歳になって、赤ワインが体にいいと聞いて、勉強しようと思ったりもしたんですが、思っただけで全然やってないんです。将来については、まったくわからないですね。一寸先は閤、じゃないですけど。今は好きでお芝居の仕事をやって、たまたま運がよくて役を項いてますけど、これからはどうなるかわからないですし…。いつかこの仕事が嫌いになってしまうかもしれないし…。ずっと女優をやっていくほうが幸せなのかなあ。それとも、他に何かやりたいことを見つけたりとか、お嫁さんになって家庭に入るほうが幸せなのか。いろんな生き方があるから。結婚についても、今は具体的には何もイメージ出来ないですねえ」
とりあえずは、「マイペースでやっていきたい」。それだけだという。
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