ぴあ(98.11.2)『この人』ひとりでいるのが一番贅沢で穏やか

 

「何かにハマるってことがないんですよ。趣味も・・・ないなぁ(笑)。のめり込まないし。何事も広く浅く、ですね。体が持ちませんから(笑)」

 私は体力を消耗しない省エネタイプ、だなんて、人気タレントだというのに、こんなに気取らず素直に、自分のことを口に出せる人は珍しい。  ”他の役者さんに嫉妬されるほどいい役”と評された映画「落下する夕方」でも役作りは特に意識しなかったそう。

 「台本を最初に読んで、すごく共感できたんです。華ちゃんは干渉されたり、理解されたりするのが好きじゃないんですね。そういう繊細な部分って、撮影現場に立って初めて生まれるものだと思うから」

 彼女演じる華子は、自分の恋敵になる女性の部屋に転がり込む。唐突だが屈託のない不思議な魅力を持つ女性だ。

 「映画みたいな状況になったら?う〜ん、私はひとりでも食べていけるくらい生活力ありますからね(笑)。でも本当はきっと、ひとりが一番贅沢で穏やかなこと何だろうなって思います」

 


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