ソムリエ第11話(98.12.22)

















映像のこだわりや完成度の高さは10月クールのなかでも1,2を争う出来だったと思います。
1話の感想で「菅野は菜穂になり切れていなかった」と書きましたが、自身もインタビューで1話の演技を反省したらしく、それ以降は菜穂をキッチリと演じ稲垣くんの押さえた演技をより輝かせていたと思います。
ドラマ全般を振り返ると、出演者すべてが機能していた「王様」に比べ厨房が弱かったように思いました。それから、稲垣くんとまわりのギャップを楽しませるためには城のスケールのデカさをどう演じるかにかかっていましたが、見た目のハマリ度の高さはあっても風格が感じられなかったために重厚さが希有になったことが視聴者を思うように取り込めなかった原因ではなかったかと思います。


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