the brilliant green(98.9.21)




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〜『H98年9月号ザ・ブリリアント・グリーン+オブレロ』より〜

−ちょうど一年前に初めてお会いしたんですよね。まだ撮影とかにもあんまり慣れてない頃でしたよね。

「そうですよねぇ」

−あの時は真っ赤なワンピースに、エルモのビニールバッグで、中にエルモのぬいぐるみを入れて登場(笑)。

(笑)かなり狂ってた時期が・・・」

−川瀕さんの好きな亀が赤で、エルモがズバリ赤ですよね。そのへんもエルモが好きな理由かなと。

「まず基本的に誕生日が近い、っていう。私が2月の6日で、エルモは2月3日なんです(笑)。それだけなんですけど。でも誕生日は好きになった後に知って、それで余計好きになったんです。赤自体もエルモが好きになってから好きになったから。うん、それまでは赤とか絶対着なかったですよ」

−エルモが先だったんですね。

「そう。それまでは黒しか着なかった。今は、赤と黒、赤か黒ですねぇ、大体」

−エルモ歴は何年位に?

「何年もないですよ。こっちに来てからですから、ちょうど一年ぐらい。新宿で偶然に、あのミロードのショップの前を通りかかって。なんかちょうどフラストレーションが溜まってた時期で。赤いものを見て、なぜかこう衝動的に沢山買って帰った(笑)。あの時の出遣いが無かったら、今、赤は着てないですよ、多分。エルモって性格もおかしいんですよ、ワガママだし。3歳児的な・・・それが可愛くって」

−そう、セサミって・来年30周年らしくて、これからもっと盛り上がりそうですよ。

「でもエルモ、もう流行ってるじやない。今ぐらいでいいと思いますよ。だって、その辺歩いてる人の3人に1人とか持ってるようになったら、ちょっと。それはそれでヤですからねぇ。なんか流行にしたくないから」

−確かに、みんなが携帯にじっらじゃらくっつけてたりするのも・・・。

「なんかスゴイ流行っちゃうと、その時期が過ぎると持ってたら恥ずかしくなっちゃうじゃないですか。キティちゃんも結構ソレでしよう、今。そうはしたくないんで、絶対」

−やっばり川瀬さんの好きなものっていうと、今はエルモに尽きる?

「うん。エルモとピカチュウ。ピカチユウも好き。初めて見たのはCMだったかなぁ? ピカチュウが波乗りしてるCM。可愛いよねぇーっ! ズッキ ュン・・・ですよ〜。かなり撃ち抜かれたよーな感じがして。こんなおっきいぬいぐるみがありますよ。実物サイズ。ピカチュウのぬいぐるみは、大・中・小って全部ある」

−黄色いピカチュウとか赤いエルモとか、すこい部屋ですね。

「そお!(笑)。チカチカするんですよお、眠れない時に見ると」

−・・・(笑)。ああう丸くって、デンッとしたものが・・・。

「そうそう! 可愛いですよね。ハムスター飼ってたからねぇ、あれ見た時に大反応しちゃったんです」

 −今回の撮影にハムスターも登場してもらったんですけど。川頼さんにはすごく大事にしてたハムスターがいるんですよね。名前が"もちせんばい。"なんで”せんばい”、なんですか?

「なんかこう・・・人間より上の存在、という気がしたんですよね、ハムスターが(笑)。みんなでそういう風に思ったんで、『せんばい』って呼び始めて・・・。ちやんと毎朝『おはようございまーす』って挨拶もして」

−敬意を払って(笑)。見た目がもちっぼいから ”もち”って名前に?

「うん、おもちみたいで、なんか可愛いから! 友達が飼ってたんですけど、子供がたくさん生まれて、その中の2匹の引き取り手がないって言うから。最初は1匹ぐらいやったら貰ってもいいんかもって、あんまり飼う気なかったんだけど。で、見に行ったら2匹でぴたー、ってくっついてて、ジーツと私の顔見てるんですよぉ。こんな小っちゃいんですよ、まんまるで。この2人を引き離せるワケないやん!って。 2人とも持って帰るしかない、思て。もおー赤ちゃんの頃ってめちゃめちゃ可愛いですよ(笑)。それがだって、一時期は7匹いたから。名前はみんな”もちせんばい”なんですけど。死ぬほど可愛いんですよぉ・・・みんなかたまって、並んで寝るから」

−カワイイモノ好き、なんですね。動物も好きなの?

「大好き!」

−で、お気に入りの本ということで、猿の写真集を持ってきてもらったんですが。でも、本はあまり読まないって聞きましたけど。

「読まないですねぇ。でも最近、心理学の本とか読んでて」

−いきなり難しいところにいきましたね。

「そうなんですよ。最近、友達のカウンセリングをしたりとか、お悩みを聞くのが趣味になって。それにどうアドバイスするかっていうとこなんですけど・・・。そのために何種類もその手の本を読んだりとか。簡単に書いてある本なんですよ、なんか文庫みたいなやつで。それを何種類も何種類も買って」

−じや、メンバーからも悩みとか相談されたりします?

「メンバーからは無いですねぇ。メンバーの間で、あんまりそういうマジな話はしないんでね」

−音楽の話は?

「いや全然。音楽の話はまったくしないですよ、逆に。なんかアホみたいな話ばっかり・・・。ウンコがどうとか(笑)。ははは、なんかそういうような話(笑)。あとは動物の話とか。みんな好きなんですよ。それこそ・・・そうそう、なんか子猫とか子犬の写真集をみんなで見たりとか。写真見ながら、どの猫が一番好きか言い合ったりとかしてる(笑)」

−ほのぼのしてますねえ。映画もあんまり観ないんですよね? ヴァネッサ・バラディが好きって前にも言ってましたけど、彼女の映画も観ない?

「映画は観てない」

−どういうところが好き?

「全部好きですよ。うん。いちばん初めだって、彼女の音楽を聴く前にシャネルの『ココ』のCFを観て、ファンになったから。すっごく可愛い。なんか猫みたいで」

−籠の中に閉じ込められてる、鳥のイメージのやつですよね。

「そう、死ぬほど可愛いかったもん。あれでハマって、それで名前を雑誌とかで見て、ずぅ−つと憶えてて、別にほじくり返したりしようとは思ってなかつたんですけど。ただ好きって。で、たまたまCD見てたらその名前があったから買って。ヴァネッサのライヴのCDがあって、それは結構昔の曲とかアレンジ変えてやってて、カッコい−。新しいCD出してくれんかなぁ。ヴァネッサのファン、多いですよね? 特に日本」

−で、ヴァネッサ以外に影響を受けたものでも、フランスものがずいぷんあるじゃないですか。フランス・ギャルとかソフィー・セルマーニとか。今でも普段聴く音楽ってフランスものが多かったりします?

「うーん、今は全然。最近はマイケル・ジャクソンとか。なんかジャケットがカツコいいから(笑)、2枚組のベスト版のやつ。ビデオも『それおかしいねぇ〜』とか『カッコい〜なぁ』と思いながら観たり。あとはねぇ、シャンプーとか・・・」

−なぜ今、シャンプー?(笑)。

「(笑)ちょっと遅いんですよぉ、私。シャンプーと・…・・あと最近買おうと思ってるのが、ハンソンとスパイス・ガールズ(笑)。なんか聴きたいな〜と……。うーん。あとはあんまり聴いてないですねぇ」

−結構ひとつのものに夢中になってる期間って短い方ですか?・こう熱しやすく冷めやすい感じ?

「そうですね。最近やっとシャンプー熱も、ちょっと落ち着いたかなっていう感じ。一時期はすごいハマってましたよ、シャンプーに」

−そうそう、今日は川瀬さんの好きなものを小道具として使って撮影しようということだったんですが。好きな花が強いピンク色のガーベラ、っていうのは何か思い出とかあるんですか?

「んーなんとなく……。好きな花は?って聞かれて、別に特に無いんですけど、なんとなく印象があって」

−で、その他の好きなもので変わったところとしては、ニラが・・・(笑)。

「ええ。ニラは好きです(笑)。ニラ玉はねー、たまに作りますよ。最近作る時間、全然無いんですけど」

-忙しくなりました、やっばり?急に、一気に売れましたもんね。

「ええ、もう、ほんとに・・・。お陰様で(笑)」

−あの″there will be love there〜愛のある場所、" は、初めて日本語の作詞に挑戦した曲なんですよね。これ以前の曲はずっと英語だったのに。

「そう、この曲が売れた事で、前のマキシシングルも売れてきてるんで、そっちの方がスゴイ嬉しいんですよ。もともと英語の詞でやってたのが最初なんで、やっばり嬉しいですよね」

−思い入れが違うんですね。

「だから、今のシングルの80万枚よりも、前のマキシの2万枚とかの方が嬉しいんですよ。一生懸命やってたんで、前の2枚は。だから、思い入れとか全然違う。・・・うん、あくまで今売れてる曲はタイアップがあってこそ出来た曲なんで、自分達の曲として書いたっていうよりは、やっばりその・・・仕事って感じでやったんで」

−『別にオリコンとか意識してたわけじやない』って、撮影の合間にも言ってましたけど。

「そう。目指してきたところじやないんで・・・」

−次のシングルも、メインの方はやっばり日本語の詞ですよね。

「うん、まあシングルは日本語でやってこうっていうのがあって」

−英語で書いてる2曲目の方は、前のザ・ブリリアント・グリーンの色ですよね。

「そうそう!(笑)。あれも古い曲なんです。っていうか、あれがデモテープなんですよ。まんま出してて」

メンバーの間でもブリグリって言ってるんですか?

「言わないですよぉー(笑)。それやめてほしいんですよ、もぉー」

−『HEY!HEY!HEY!』でもバンド名についてツッこまれてましたけど。『歯磨き粉みたいな名前』って(笑)。

「も〜、『HEY!HEY!HEY!』は・・・そ、ここだけの話、全然しやべらないようにしてて。なんか、面白いと思われてもしようがないから。本業、 音楽なんで・・・。面白いっていうイメージが一度ついちやうと、毎回面白くなきやダメ、になってくるじやないですか」

−キャラクターの部分ばっかりが期待されちやう?

「面白くない、面白くなくなったからもうCD買わない、とかなられても。なんか結構そういう傾向あると思うんですね」

−特に最近、ヴォーカルの女の子が立ちすぎてたりっていうところがありますよね。でも川瀬さんのキャラクタ−って・・・。結構頑固そうですよね。

「うん。結構、一点主義なんですよ」

−そういうのって、他のメンバー2人とのバランスはとれてます?

「私が−番強いですね。もう、良いか悪いかどつちかなんで・・・。あんまり妥協が無いんですよ。もう決まっちゃうんで、いっつも。好きか嫌いか」

−『オリコン1位を目指してたわけじゃなかった』って言ってましたけど、じゃあ何を目指してるんですか?

「うぅ〜ん。なんにも目指してないですよ、ホントに・・・。ただ私は元々・・・なんていうのかなぁ、自分が前に出て何かやる人間じやなくて、裏方に回る人間だと思ってて。結果的にはそういう仕事をやりたいなぁと思うけど…」

−それは音楽に関わることで?

「でもいいし。うん、なんでもいいんですけど。なんかプラン考えたりとか。そう思い始めたのって、ここ最近なんですけどね」

−じやあ、それこそキャラクターグツズのプランナーとか?

「そうそうそう、楽しい! 今、なんかエルモとザ・ブリリアント・グリーンのダブルネームでライヴのグッズとしてTシャツとか作れたらいいな、って言ってて。あと、うちらのライヴの前座にセサミに出てもらうとか」

−初めてのツアーも11月に決定したし。

「うん。取りあえず練習!・・・をみんなで(笑)しないと。もともとライヴバンドじやないから・・・結構ねぇ、すごく練習しないとヤパイ・・・かなぁ、と思って。でも楽しみですよ。まだファンの人とかと接する機会がなかったんで。初めてのことになるんで、楽しみ」

−そして″セサミプレイス″(多摩にあるセサミのアミューズメント・パーク)でゲリラライヴを敢行!

「そうそう、絶対やりたい! 楽しい感じが好きなんですよ。どっちかというと私、シリアスじやないキャラなんで。普段はこう、アホみたいな。かなリアホな変な顔とか、そういうのばっかりメンバー3人でやってるから」

−ははは。そして最後は『こどものおもちや』でしめとかないと。

「そおですねっ。『こどちゃ』(笑)」

−川瀬さんが大好きなまんが。

「そう。主人公の紗南ちやんがスゴイ好きで。もちろん内容も好きです。深いですから」

−今のリアルな家族の問題をテーマにしたりしてるし。あのお母さんの話が泣けるんですよね。

「うん、すごく深くて、何回も泣きましたよ。うちのメンバーも全員読んでて、みんなファンなんです。みんな泣いてますから(笑)。連載してる『りぼん』の方も、一度飛行機の中で読んでから買うようになって。そうそう、わたし紗南ちやんをやりたいんですよ。でも、もうアニメは終わっちゃった」

−アニメの声をやりたかったの?じゃあ、映画を作ってもらって(笑)。

「そうそう、映画を作ってもらって、主題歌もやって」

−そして声優としても出演。

「そうそう(笑)」H

ハリウッドのエンターテイメント映画を見るよりもシャルロット・ゲンズブールを見るほうが好きなFにはELTよりヨーロッパ志向のthe brilliant greenの音楽の方が心地良い。ただ、前作は歌謡曲に迎合してる部分があって聞き易かったけど、セルフプロデュースの”冷たい花”は、the brilliant green色が強まった分、受け入れ難い人もいたんじゃないかと思います。多分、全編英語の詩だったらかなりカッコよかったんだろうけど、売上のことを考えると日本語でっていうあたりがね・・・。the brilliant greenのやりたいことと、求められるもののバランスをどうとっていくか・・・これは芸能界全般に言えることですけど・・・the brilliant greenには長く活躍してほしいから、あまりマニアックにはなってほしくないなぁ。


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